大学四年生。
面白いことを日々追究している。
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とまべち

はげが愛される理由を大検証!
〜ツル多はげます会に行ってみた〜
みなさんこんにちは。
WAOのとまべちです。
表に出るのははじめてかもしれない。
普段は裏でカメラをやっていたり、編集作業をしていることが多いので。
今後もたまにお見かけするかもしれませんが、その都度よろしゅうお願いしやんす。
それはそうと、とまべちはお笑い芸人が大好きだ。
高校時代がちょうどお笑いブームだっんですよね。
「レッド○アター」とか「レッドカー○ット」とか「エン○の神様」とか、
毎日のようにお笑い番組ばっかり見る毎日を過ごしていた。
いわゆるテレビっ子という属性。
高1のときは「お笑い番組の美術スタッフ」というなんとも限定的な夢を持っていたほど。
最近では世の中トレンディエンジェル一色。
そんななかとまべちは思った。
なぜこんなにハゲって愛されているんだろう…!!!
ハゲってずるいと思う。
なにもしていなくても、ただそこにいるだけで人を笑わせる能力がある。
「ただそこにいるだけでいい」だなんて、誰しも人生で一度は言われてみたいものだ。
しかもハゲは、キャラクター化しやすい可愛さも持ち合わせているじゃないか。
う〜ん、これはいてもたってもいられない。
実は青森県の鶴田町に「ツル多はげます会」という団体が
あるという噂を、シラカワ代表から聞きつけた。
ちょうど2月22日に「有多毛」といわれる定例会があるとのことだったので、
そこへ出向き、なぜこんなにもハゲが愛されているのかを調査してくることにした。
ツル多はげます会とは
鶴田町で結成された、はげをポジティブにとらえ、心から楽しみ、はげを通して世の中を明るく照らしている団体。最近では、「青森県反射剤大作戦」の応援団体として、はげ頭で交通安全運動を展開し、「怪我なし」を呼びかけている。

2月22日。調査開始。
よくよく考えたら「ツルツルの日」じゃないか。
場所は鶴田町の山田温泉というところ。

本当にやってる。
思ったよりも会場が広くてビビった。
なんだか明度が高いような気がするのは気のせいだろうか。
周りを見渡すと輝く頭の持ち主ばかり。


頭の光が眩しすぎて日焼けしそうだ。

なんか見つけちゃった。
禿のマーチ。
なぜ「今日でめでたく26年」なんだろう。
そんなことを考えていると、見知らぬハゲのおじさんが声を掛けてきた。
愛されPoint1 ハゲはフレンドリー
見知らぬハゲのおじさん「ああ、26年のままになってる。実ははげます会は28年も続いているんじゃ〜直さないとな。ハッハッハ」
びびった。
私の人生よりも遥かに長い。
(『髪という字は「長い髪の友」とかくんだよ』と昔恩師に教わったことがあるけれど、ニュアンスは違えど、ちゃんと長い髪の友であるととまべちは思った)
愛されPoint2 髪は一瞬、友達は永遠
さてさて、そろそろはじまりの時間だ。
司会者「みなさんハゲまして〜!さてさてみなさんお揃いでしょうか。それでは
新春の有多毛を開催します!今日も明るく楽しく、皆様にハゲまされながら司会
をがんばっていこうとおもいます、どうぞよろしくお願い致します!」
司会の挨拶も実にブっ飛んでいる。
愛されPoint3 ハゲは駄洒落にしやすい
司会者「さてそれではハゲアワードの発表を行いたいと思います」
またなんかすごいワードが飛び交った。司会者の説明によれば、
ハゲアワード
今年最も輝いていたハゲ頭の持ち主をはげます会が勝手に厳選し、表彰するという企画。選ばれたハゲには表彰状と記念品が勝手に贈呈される。
というものらしい。
ちなみに、今年は抗寄生虫イベルメクチンを開発した「大村智氏」と
ラグビー日本代表を勝利に導いた「エディー・ジョーンズ氏」、
おなじみタレントの「モト冬樹氏」が受賞したらしい。
いきなりこれが送られてきたエディー・ジョーンズの顔がみてみたい。
愛されPoint4 ハゲはやることも輝いている
ハゲアワード発表後、代表者の挨拶や(もちろん頭は素敵だった)、
会長あいさつ(もちろん頭は素敵だった)が続き、ゲームに突入した。
このゲーム達のくだらなさがたまらない。
ゲーム1
「平和の光当てクイズ」
どの頭が誰なのかを当てるゲームらしい。
思ったより綺麗だ。
ちなみにこれがヒントとなる。




一つ一つの名前がかっこよすぎる。
みんな、これからは「バーコード」ではなく「こぼれ松葉型」と呼ぼう。
愛されPoint5 ハゲは綺麗
ゲーム2
「吸盤綱引き大会」
頭に吸盤をつけて、綱を引き合うゲーム。定例会のメインイベントである。
勝つためにはコツがあるらしく、頭をよく拭いてから吸盤を付けると「付き」がよくなるそうだ。
頭を拭く皆さんはボーリングの玉のようだった。はげます会のみなさんの盛り上がりはもちろんのこと、メディア陣の盛り上がりもなかなかすごい。

さぁ、ハゲしい戦いのはじまりだ。
後方が東京都からやってきた輝く頭の持ち主。後方はなんと兵庫県からやってきたらしい。
もはや全国大会だ。
それにしてもTシャツが気になって仕方が無い。
観戦している人達の表情はスポーツ観戦そのものである。





ハゲが戦う後ろでハゲが見守り、またその後ろでハゲが見つめる。
どうしよう、だんだんハゲていないことが恥ずかしくなってきた。

愛されPoint6 ハゲはいつだって真剣
ちなみに戦うとこのような印ができあがる。

戦いの証だ。ちなみにこれは3日ほど頭に残ることになる。
知り合いに「その頭どうしたの?」といわれたときの対処法が知りたい。
「あのね、吸盤がね…」「吸盤??」となる未来が見える。

優勝者のおじいちゃん。
複数のメディアがおじいちゃんに殺到。すごい。試合後会見だ。
報道陣の「一番最初に優勝を報告したい人は誰ですか?」
優勝したおじいちゃん「孫」
愛されPoint6 ハゲは孫思い
このあとも有多毛は続き、笑いは最後まで絶えず続いた。
「ハゲが愛される理由」
調査結果
・ハゲはフレンドリー
・ 髪は一瞬、友達は永遠
・ハゲは駄洒落にしやすい
・ハゲはやることも輝いている
・ハゲは綺麗
・ハゲはいつだって真剣
・ハゲは孫思い
いかがだっただろうか。ツル多はげます会の定例会は、終始笑いに包み込まれていた。
今回私が実際に行って思ったのは、「頭一つでこんなにも色んな人を幸せにできる」ということだ。一見コンプレックスと思われがちなことでも、羞恥心を捨てて誇りに思うことで、自分もその周りも幸せにできるのだ。こんなに素敵なことは他にあるだろうか。ハゲは最高の武器だと思った。もっとたくさんの人が見方を変えることに気づいて、世の中が明るくなればいいなととまべちは思った。
次回、「とまべち、ツル多はげます会を支えている幹事長に出会う。」続く。

