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りんごでわらしべ長者

③新川町~千歳町

 

1回目の物々交換でかかった時間より遥かにスムーズに進むことができたということで、足取りも軽く新川町へ!!

 

ですが、またまた人が見つかりません(笑)
歩いているとアンティーク調の小さな喫茶店の前で、雪かきをしている女性に出会いました。話かけてみると、この喫茶店を旦那さんと二人で営業していて「なかなか人が来なくて困っている」とのことでした。


物々交換のために青森から来たと伝えると、喫茶店の前にとまった雀をご自分で撮影しポストカードにしたものと交換して下さりました。

 

終始、協力的なお母さんにWAO!!は頭を地面にこすりつける想いで、次の街へ移動しました。

ちなみに、「バップ」というこのお店内装もアンティーク調の小物が飾ってあってとてもおしゃれなお店です。ぜひ足を運んでみてください。

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②松風町~新川町→イズミさん

 

1回目の物々交換終わり、本当に物々交換ができるんだということに私たち自身すら驚きながら松風町へ。4人で歩き回るのは圧力を与えてしまうということで、ここからは2ペアに分かれて交渉することに。大学3年生(男2人)と大学1年生ペア(男女ペア)に。圧倒的に大学1年生ペアが爽やかです。

 

2人組に別れたものの、朝が早いということもあり、なかなか人に出会うことすらできない状況のなか、そこに現れたのが、買い物帰りのイズミさん。非常に可愛らしく、柔らかい雰囲気を持った女性でした。企画にも興味を持っていただけて、事前に用意した名刺も渡すことができました。30分ほどで焼き鳥弁当がメロンパンに!


 

 

①函館駅前~松風町→ヤマキさん

 

フェリーからタクシーに乗り継ぎ、スタートの函館駅に午前7時に到着しました。函館といえば、朝市! 朝市でうまい魚とりんごを交換してもらえるのではないかという妄想で妄想を膨らませて朝市へ向かいました。

 

朝市の出店通りを通るとたくさんの威勢の良い声が飛び込んできます。そこでこちらからも今回の企画の趣旨を説明をして、りんごと何かを交換してもらえないか訪ねてみました。すると、やはり商売をやられている方々です。「面白い」と言ってくれる方もいましたが、「社会をなめくさっている」と怒られることも。

 

一通り朝市を歩いてみましたが、物々交換をしてくださる方は見つからなかったので作戦を変更して、函館駅周辺を歩いている一般の方に声をかけてみることに!!

 

時刻は9時21分。時間が経つにつれて駅を利用する方々が増えていきます。それに比例して、こちらの羞恥心も徐々に高まっていきます(笑) 

 

開始2時間を経過しても終わらない1回目の物々交換で諦めかけていたそのときに、ヤマキさんという女性の方が立ち止まってくれました。「フェアトレードをされているんですか? 買ったばかりですがこれをどうぞ」とのことで函館名物ハセガワ○トアのやきとりをりんごと交換していただきました。りんごが焼き鳥弁当に!!感動の瞬間でした!!

(このとき私はトイレにいて、感動の瞬間を見逃しました。)

私たちは、2月22日に函館で「りんごでわらしべ長者」というものを企画しました。

 

りんごでわらしべ長者とは、青森県のりんごをスタートに物々交換をして「青森のりんごの価値」を再認識しようというもの。ルールとしては、函館駅前から湯の川温泉まで路面電車の線路に沿って、各停留所で一回ずつ物々交換を計16回することとしました。メンバーは4人。男3人、女の子1人です。

どうしてりんごでわらしべ長者を企画したのか

 

私は、生まれてから21年間青森に住んでいる生粋の青森県人です。ずっと青森に住んでいる中で、なんとなくですが青森の人は青森のことが好きじゃないような気がしています。

 

青森って確かに、交通の便も悪いし、雪は身の丈ほどに降り積もり冬には鬱々とした気分になります。

 

そこで友人と共にりんごでわらしべ長者を企画しました。

青森のシンボルであるりんごが、お金じゃなくその人の価値観で物々交換をしてもらえれば何になるのか。りんごにはどれくらいの価値があるのか。

 

この企画を通して、青森の人が(そして私自身も)青森のことが少しだけ良いなと思えたら幸いと思いつつ報告をさせていただきます。

 

クマガイ コウキ

青森県立保健大学3年。

興味関心のある分野は、福祉、デザイン、コミュニティ。

 

過去に書いた記事はこちら

→「山本さんち」

writer

りんごでわらしべ長者イベントページ

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