岡 詩子さん
W 鶴プロの活動っていうのは、どんな内容なんですか?
内容は、フリーペーパーを出したり…(今作っているものは)3月にでます。フリーペーパーと、あとキャンドルナイトが夏に…富士見湖パークという所でやっています。あとは、一番最初の一年、補助金を貰っていたので、それでセミナーとかもやっていました。学習会とか。子どもと一緒にバルーンで遊ぶみたいな企画とかもしていましたね。とにかく、自分らがやりたいことをみんなでやろうみたいな感じのことをやっています。あとは、Facebookで毎日、鶴田のツルを毎日一個ずつ紹介するというやつをやっているんですけど、ツルだらけなんですよね。まあ、ツル好きにはたまらない町(笑)
W では、次に「KOMO」(※2)のお仕事について…あの、HPの「誰にも出来る手縫いで誰にも出来ないことを」っていう…これとても好きな言葉なんですけど。
岡 ありがとうございます。あまり言われるとすごく恥ずかしくて仕方ないんで(笑)
W (笑)あの、そう思うようになったきっかけっていうと…変な質問ですけど、元々趣味で裁縫をやられてたという事だったんですけど、これを仕事にしようと思った初めの想いっていうのをお聞かせいただきたいです。
とりあえず、まずリネンが好きだったんですけど、それを仕事にしようとはあんまり思ってなくて。こっちに帰ってきてから、まあいろいろ事情があって家にいなくちゃいけなくて…(家にいるだけだと)暇だなと思って(笑)ちゃんと作ってみようかな、みたいな感じで。あとは、もう二度と勤めないと思っていたので、なんか自分で仕事を作ろうと思って。そういうのも含めて、ちゃんとやり出したって感じです。販売自体は。でも、その手縫いをしているのは、もうミシン持ってなかったっていう感じなんですけど(笑)
W リネンのどういうところが好きなんですか?
とりあえず、まず見た目が好きっていうのと、あと機能がとても天然素材、自然のものなのに機能がすごい充実している点がとても好きで。とりあえずあのー、すぐ水分を吸ってすぐ乾きます。だから夏汗かくときに服にすると、汗をすぐ吸って、すぐその吸った汗を乾かしてくれるので、とてもさらさらして便利です。あと、夏そうやって涼しいっていうのもありーの、んーと、生地が集まるとあったかくなります。
W え、リネン万能ですね
保温性も高いんです。生地いっぱい集まるとって感じ、生地が重なるとすごいいいんですよ。なので冬も使えるので、私は冬リネンという名前で出してるので、冬もすごい使えるし、夏も使えるし。あとは、ペクチンっていうたんぱく質が入ってるので、それが繊維をコートしてるわけですね。で、そのペクチンがあるおかげで、雑菌が中まで入りこまないので雑菌が繁殖しづらいです。なので洗剤で洗ったりしなくても、たいがいの汚れは水だけでさぁーって、表面にいるだけなので、さぁーっと洗ってオッケーなので、うち布巾とかで使ってるんですけど、あんま臭くならないですね。雑菌臭みたいなのはあまりしないです。
あと、水を含んだ時に繊維がすごい強くなるので、洗濯機に入れても大丈夫。洗濯機入れてぐるぐる回されても、割と強いです。なので私のストールとかも、自分で手入れができるっていうのも、一個魅力かなぁと思ってます。
W いかにリネンが好きなのか伝わってきました。ありがとうございます(笑)
青森県鶴田町出身。帝京大学心理学科へ進み、不動産管理会社への勤務を経て、3年前に再び鶴田町へ。現在はハンサムリネン「KOMO」の製作を始め、「つるた街プロジェクト」の代表、精神対話士、カラーコーディネーターなど、幅広い分野で活躍されている。
W まず、心理学科から、どうしてその不動産会社に就職なさったんですか?
状況的には、んーと、ちょっと就職しなきゃいけなくなったので、したっていう感じなんですけど。小学校くらいのときから「会社勤め向いてないな」っていうのは、自覚はあったんですよ。「無理だ―」みたいな。でも、まあそうなったし、食わず嫌いとかは良くないって思って、一回やってみてから文句は言おうみたいな、映画の前評判で文句言うより、見てからお金払ってから文句言おうみたいな感じで、いろいろ(面接など)受けて、そこいいかなって思ったから、やりました。
W その仕事を辞めたのは、やっぱり合わないって思ったからですか?
うーん、まあそれも、2・3か月で合わないなとは思ったんだけど(笑)でもそれよりもなんか、こっち帰ってきたほうがいい状況になったっていうのがあって、だからある意味チャンスだなって。辞めるのって勇気いるじゃん。バイトとかでも辞めます!っていうのは勇気がいるから。逆にまた、良いきっかけだと思った。
W では今のこのお仕事と言いますか、やってらっしゃる活動についてお聞きしたいんですけど、まず鶴プロ(※1)のできたきっかけは?
出来たきっかけっていうのは、うんとね、焼き肉食べる会があったの(笑)。うちモノ作ってて、一番最初の趣旨的には、うちがモノを作ってるから、町の中で、小さい子いるお母さんとかで、モノ作る人がいるから、どうやって売るかとか、そういうのを話してくんない?みたいなことを、知り合いに頼まれて。「(来たら)肉食べれるよ~」って言われて、「(じゃあ)行く行く~」って(笑)。んで、行ったその中の8人ぐらいの人と、あーだこーだしゃべってる間に、鶴田って面白いし、凄い住みやすいし、便利だし、いいとこなのに、あんま知られてなくてもったいなくない?という思いをみんなそれぞれが持ってたので「自分だけじゃなかったんだな」ってお互いに思って、じゃあ、この人数集まったら何かできるんじゃないかなって思って、始まりました。
「ゆる~く」がモットーで、明るいキャラの岡さん。
一方、多方面で精力的に活動されている彼女
そんな彼女の内側にあったものは
「好き」と「感謝」でした。



シラカワ ケンスケ
弘前大学2年
興味関心のある分野は 、地域教育、カフェ、写真
Writer
